C2C 2017 10 29

 「C2C」とは、「Consumer to Consumer」のことです。
今の世の中、「B2C」から「C2C」の時代へ移行しつつあると言われます。
 私は、先日、このようなことを書きました。
「しかしながら、現在の『C2C』は、
疑似的なもので、本物ではありません。
 商品が、消費者から別の消費者へ移行すると言っても、
間に仲介企業が入って、手数料を徴収していませんか。
 この仲介企業の部分をブロックチェーンで行えば、
本物の『C2C』になります」
 ところで、石角完爾氏の本を読んでいたら、
ブロックチェーンの進展によっては、
IT業界の覇者である「アップル」ですら影響を受けるという。
 つまり、現在、ミュージシャンが音楽を作って配信する場合は、
ミュージシャンと消費者の間に仲介企業が入って手数料を徴収していますが、
ブロックチェーンによって、
ミュージシャンと消費者が直接つながることができます。
 そうすると、今、流行りのシェアリングビジネスも、
あくまでも過渡期のものと言えます。
 誰かが、使っていないものを誰かに貸したい。
この場合でも、間に仲介企業が入って、手数料を徴収しています。
この仲介企業の部分をブロックチェーンが代行する。
 ブロックチェーンには、「スマートコントラクト」という機能がありますので、
契約の自動化、つまり契約条件の確認や履行あるいは履行確認まで自動的に行うことができます。
 このように考えていくと、
ブロックチェーンは、一種の産業革命と言えるでしょう。
おそらく既存の手数料ビジネスは成り立たなくなるでしょう。

金融ガラパゴス諸島 2017 10 29

「日本は、また周回遅れになってしまった」
 舞台は、アフリカのケニアから始まる。
エムペサ(M-Pesa)とは、「M」がmobileのM、
「Pesa」がスワヒリ語のマネーのことで、
2007年にアフリカのケニアのモイ大学の学生が開発した、
携帯電話向けのソフトウェアで、
携帯電話だけで、
送金、貯蓄、支払いができるクリプト・カレンシー(暗号通貨)で、
銀行口座を持たないアフリカの人々に、
あっという間に広まった。
 この学生のソフトに目を付けたのが、
イギリスの携帯電話会社のボーダフォンだった。
 そして、ボーダフォンとケニアの携帯電話会社が組んで事業化して、
これにIBMが入ってきてソフトに磨きをかけて、
クリプト・カレンシーとして完成させたのが、2012年だった。
 現在、ケニアで1700万人、タンザニアで700万人、
その他ボーダフォンが活動するアフリカ諸国で利用者が広がっている。
 日本よりもデジタル通貨先進国になったアフリカ諸国では、
人々は、エムペサというデジタル通貨を各人の携帯電話に貯め込んでいる。
 日本は、金融分野において「ガラパゴス化」して、
アフリカ諸国に対しても、「周回遅れ」になってしまった。
(以上の文章は、下記の本から引用しました。一部加筆してあります)
書名 ビットコインは「金貨」になる
著者 石角 完爾  朝日新聞出版







































































トップページへ戻る